「ロックは死ぬのか?」関税戦争がエレキギター直撃! 「世界シェア3割」の街でトランプ氏が“嵐の使者”に|TBS NEWS DIG

「ロックは死ぬのか?」関税戦争がエレキギター直撃! 「世界シェア3割」の街でトランプ氏が“嵐の使者”に|TBS NEWS DIG

実はいま、ロック・ミュージックの未来が危ぶまれています。人気の低迷が指摘される中、エレキギターの価格に米中の関税戦争が影響を及ぼしています。

アメリカ・ロサンゼルスの楽器店。日本円で100万円を超えるギターも取り扱っています。その一方で。

記者
「こちらで取り扱っているおよそ1割のギターが中国で作られたものです」

中国製のエレキギターは3~4万円程度で、品質も向上していることから、“最初のギター”として手にする人が多いということです。ところが。

ギター販売店 店主
「毎日のように(仕入れ先から)値上げを知らせるメールが届いているように感じます。ギターはもちろん、弦やエフェクターなど 、どれも値上がりしています」

値上げの原因の一つが関税です。店の経営だけでなく、ロックの未来を担う次の世代に影響しないかが心配だといいます。

ギター販売店 店主
「ギターを買い与えようという保護者にとって、子どもがいつまでギターを弾き続けるかわからない上に値上げとなると、さらに購入しにくくなるでしょう」

一方、中国東部の山東省にある小さな街もロックとは切っても切り離せない場所です。

記者
「こちらは、あまりロックな雰囲気のある街ではありませんが、特産品はエレキギターです」

イ坊市では、年間およそ200万本のエレキギターが生産されていて、中国メディアによると、全世界の生産量の3割に相当するといいます。

昌楽昌韻達楽器 張隆綱 総経理
「多くの海外のバイヤーが私たちの工場に来ると『こんな田舎町で、こんないいエレキギターが作られているのか』と驚くんです」

この工場では、年間およそ15万本のエレキギターを製造していて、ほぼすべてが海外向け。半分ほどがアメリカに輸出され、安いものだと2万円以下で販売されているということです。

アメリカへの出荷は一時ストップしていましたが、先月、米中双方が115%の関税を引き下げることで合意したため再開。ただ“あの人”への懸念は払しょくされていないようです。

昌楽昌韻達楽器 張隆綱 総経理
「不安はあります。全世界がトランプ大統領をよく知っていますから。また関税を上げる可能性もあります」

ロックにとって逆風となっているのは関税の問題だけではありません。アメリカにおける音楽の消費ランキングでは、R&B/ヒップホップがトップで、ロックは押され気味なのが現実です。

不安要素も多いロックですが、明るい未来はあるのでしょうか。

ギター販売店 店主
「ギターに夢中になっている10歳の子どももいれば、一度も弾いたことはないけれど、夢中になる大人もいます。I can say Rock will never die(ロックは決して死なない)」

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